化学科
学科長 梅林 泰宏
今年度学科長を仰せつかっている梅林と申します。私事ですが、本学に着任して早いもので4年が経ち、微力ながら学科長を務めさせていただいています。化学科は、昨年度、学部卒業33名、大学院博士前期課程修了17名、博士後期課程修了3名(うち、社会人課程l名)を社会へ送り出しました。卒業生・修了性の進路は、学部卒業生では19名が大学院に進学し、11名が民間企業や公務員、教員などに就職しました。大学院生では、後期課程へ3名が進学し、前期課程および後期課程、それぞれ11名および2名が民間企業などへ就職しました。また、先生方では、キャリアフォーラムを立上げになるなど、主に進路・就職で活躍された宮下孝洋教授が任期を終えられました。16名の教員と2名の職員は引き続き元気に活躍しています。
4月には、38名の新l年生と1名の3年次編入生のニューフェースを迎え、化学科恒例の新入生教員懇談会や縦コンで歓迎しました。新聞報道などで既にご存知の方も多いと思いますが、理学部は来年度改組により理学科という1学科へ移行します。今年度の1年生は、化学科最後の1年生ということになります。伝統ある化学科最後の1年生に卒業生の皆さんからもエールを送っていただければと思います。
教育研究では、工藤久昭教授と後藤真一准教授が共同研究に参画した113番元素の発見と命名権の獲得は、昨年末の全国ニュースや全国紙による報道でご存知かと思いますが、化学科や理学部だけでなく本学全体で大きな成果と喜んでいます。また、大江一弘助教が参画した国際共同研究では、ローレンシウムのイオン化エネルギーの測定に成功し、Nature誌の表紙を飾りました。加えて、化学科の先生方を中心メンバーとして運営、活動してきたグリーンケミストリー連携教育研究センターは、ユピキタスグリーンケミカルエネルギ一連携教育研究センターへと発展しました。
来年度から化学科は、化学主専攻プログラムへと変わりますが、教職員は今後も化学科および化学主専攻プグラムの学生と数理物質科学化学コースの大学院生の教育に一丸となって取り組み、より一層の研究成果を目指します。同窓会の皆様には、これまでと変わらぬご指導、ご高配を賜りますようお願い致します。