大学1年生の線形代数の中間テストで、なぜこれが計算できるかといった問題が問われたことを覚えています。高校までは数学というとひたすら計算することが主な問題であったので、新鮮だったから今も覚えているのでしょうか。この、なぜを追及する姿勢を徹底されたのがこの4年間でした。わかっていると思っていたことが実はよくわかっていなかったことや、実験が上手くいかなくて悩んだりといろいろありました。学科の仲間と協力して考えたり、図書館で調べ物をしたりと投げ出したくなってもやり続けることができたのは自信になりました。
4月からは就職し社会人生活が始まります。化学に興味をもって大学に入学したことから始まり、就職先もこの縁で決まりました。誰かは忘れましたが、人間は自分の他の可能性に夢想しがちだから今与えられていることに全力で取り組まないと、結局何も得られないといった言葉を覚えています。努力が報われるとは限りませんが、何かに真剣に取り組まなければチャンスも得られません。そして要求される程度によりますが、化学に限らず様々な勉強が続きます。得られた機会を無駄にしない よう、努力していきたいと思います。
最後に学生実験等で先生方、先輩方、学科の仲間には大変お世話になりました。ありがとうございました。