私が化学科に入学した理由は、高校で化学に興味を持ち、より深く学びたいと考えたからです。実際、化学科には多様な専門科目があり、充実した学習環境が整っています。専門科目では有機化合物の構造や反応についての有機化学、元素の性質に関する無機化学、生命の仕組みに関わる生化学など様々な分野の基礎を学ぶことができます。大学３年生までに各分野の基礎をしっかり学べ、身近な現象を科学的に説明できる力が身につく点が化学科の魅力だと思います。大学４年時には、研究室に配属されて研究を行います。私の場合、最も興味のあった有機化学の研究室に配属されました。配属当初は何をしたらいいかよく分からず、先生や先輩から手取り足取り指導を頂きながら研究を進めました。しかし、慣れてくると世界中の誰も知らなかった知見の発見に自分が携われるという研究活動の魅力に惹かれていきました。私は大学院でさらに2年間研究活動を続けましたが、計3年間の研究活動で学んだ考え方や説明の仕方は就職活動など研究室外でも役に立ったと思います。私は化学科で非常に満足のいく6年間を過ごすことができました。化学に興味がある方にとっては、化学科での学生生活は非常に充実したものになると思います。